実際に茨城県労働福祉会館を利用した人々や、定期的に足を運ぶ関係者の証言を突き合わせると、この施設の長所と短所が克明に見えてきます。
好意的な意見として最も多く挙がるのは、やはり「昭和レトロな落ち着いた空間」と「圧倒的な静けさ」です。「駅前のガラス張りオフィスのような緊張感がなく、昔ながらの落ち着いた空気感の中で議論に集中できる」「これだけの広さの大会議室をこの価格で借りられる場所は、現在の水戸市内では極めて貴重」といった、実用重視の利用者からの支持は揺るぎません。
一方で、近年のデジタルワークに慣れた層からは、容赦ない課題も指摘されています。「壁面の電源コンセントが限られており、参加者全員がPCを持ち寄る研修では延長コードのタコ足配線が必須になった」「空調の効きに部屋の場所ごとのムラがある」「エレベーターやバリアフリーの動線が現代基準から見るとやや狭小である」といった設備面の古さは否めません。
現場を訪れると、廊下や階段には長年の歴史が刻み込まれており、綺麗に清掃されているものの、現代的なラグジュアリー感とは対極にあります。この「飾らない実直さ」を許容できるかどうかが、満足度の分岐点となっています。