新年度とはいつから?4月始まりの歴史的真相と失敗しない準備術の詳細について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
世界に目を向けると、「4月始まり」を国全体のデファクトスタンダードとしている国は決して多数派ではありません。欧米やアジア各国では、歴史的経緯や気候風土、産業構造に基づいた独自の年度設定が行われています。
各国がどのような基準で会計年度や学校年度を運用しているのか、主要国のデータを比較整理したものが以下の表です。
国名政府の会計年度一般的な学校年度制度の背景・特徴日本4月1日〜翌年3月31日4月〜翌年3月明治期の地租改正・米の収穫換金サイクルに起因。行政と教育が完全連動。アメリカ10月1日〜翌年9月30日(連邦)8月下旬〜9月スタート農業従事者の夏季労働支援の名残で秋入学が定着。予算審議期間の都合で連邦は10月制。イギリス4月1日(個人税務は4月6日)〜翌年3月31日9月〜翌年7月旧暦(ユリウス暦)の名残で税年度が4月6日スタート。学校は秋入学が主流。フランス・ドイツ1月1日〜12月31日9月〜翌年6月・7月暦年(カレンダーイヤー)と国家予算を一致させる合理主義を採用。オーストラリア7月1日〜翌年6月30日1月下旬〜2月スタート南半球のため季節が逆転。真夏となる12月〜1月に長い夏季休暇を挟んで新学年。
データを見ても明らかなように、欧米諸国では教育機関の「9月入学」が圧倒的なシェアを誇ります。グローバル化が進む近年、日本の東京大学をはじめとする高等教育機関でも「秋季入学へのシフト」が幾度となく議論されてきました。しかし、就職活動の慣行、資格試験の時期、会計年度との整合性といった社会インフラ全体が4月基準で構築されているため、抜本的な制度変更には至っていません。