設定をさらに深く掘り下げる上で見逃せないのが、キメラアントという種族の生殖生態と護衛軍の役割です。キメラアントの社会において、次世代を生み出す生殖能力を持つのは原則として「女王」のみであり、王直属護衛軍(ピトー、プフ、ユピー)は王を護衛し、全精力を捧げるためだけに特化して生み出された存在です。
他の師団長たち(ザザンやヂートゥなど)が人間としての記憶や欲望に引きずられて男女の性差を意識していたのに対し、護衛軍は生殖を目的としていないため、人間社会的な意味での「生殖機能を持った男女」という区分そのものが本来当てはまりません。つまり生物学的な厳密論で言えば、「ベースとなった人間の肉体は女性でありながら、機能としては性別を超越した戦闘個体」というのが最も論理的な結論となります。