では、末端の一般信者は日頃どのような信仰生活を送っているのでしょうか。静岡県伊豆の国市の総本部は、豊かな自然に囲まれた神道風の建築物で構成されており、訪れる信者たちは「救霊」「神業(しんぎょう)」と呼ばれる独自の儀礼に取り組みます。
団体の持つユニークな特徴は、徹底した「ギャグとユーモア」の肯定です。深見氏自らがダジャレを連発する講話スタイルをとり、信者間でも和気あいあいとした明るいコミュニティが形成されています。SNS上の口コミでも「人間関係の孤独が癒やされた」「生きる活力を得た」と肯定的に捉える声が一定数存在します。
しかし、コインの裏側には過酷な経済的現実も潜んでいます。大手質問掲示板「Yahoo!知恵袋」において、かつて15年近く熱心に活動したという元信者は次のような重い告白を投稿しています。
「ワールドメイトは真面目にやりだしたらお金がいくらあっても足りないので、かかわらないほうが得策です。私の場合は15年近く真面目にやったために合計1000万円くらい失いました」
月額1,200円前後の基本会費だけであれば家計を圧迫することはありません。問題は、季節ごとに開催される大規模な神事、先祖供養の秘法、特別祈祷、開運グッズの購入など、自発的とされる支出の選択肢が無数に用意されている点です。「より高い功徳を得たい」「運命を好転させたい」と真面目に願えば願うほど、信仰心と比例して拠出額が雪だるま式に膨れ上がっていくシステムが存在することは見逃せない事実です。