カラコンによる目の病気は、ある日突然完成するわけではありません。必ず段階的なSOSサインが発せられています。この初期症状を「いつもの疲れ目」「よくあるゴロゴロ感」と見過ごしてしまうことが、取り返しのつかない事態を招く最大の要因です。
特に警戒すべきは「角膜潰瘍(かくまくかいよう)」への移行です。角膜の上皮がめくれ、その下の実質層まで細菌が侵入して組織が崩壊していく病態であり、以下のような症状が現れます。
- 目を開けていられないほどの激痛:異物感のレベルを超え、刺すような鋭い痛みが持続する。
- 白目だけでなく黒目の周囲まで及ぶ強烈な充血:毛細血管が拡張し、真っ赤に染まる。
- 異常なまぶしさ(羞明)と涙の流出:部屋の明かりやスマートフォンの画面を見るだけで激しく痛む。
- 黒目の一部が白く濁る(角膜浸潤・混濁):鏡で黒目を見たときに、白い点や濁りが見える。
- 急激な視力低下・かすみ:レンズを外しても視界全体に霧がかかったようになり、回復しない。
角膜の中心部が潰瘍によって白く濁ってしまうと、たとえ感染症そのものが完治したとしても濁り(角膜白斑)が後遺症として残り、恒久的な視力障害を背負うことになります。