戸隠神社中社の大鳥居脇に鎮座する「うずら家」は、全国の蕎麦愛好家が一度は訪れる最高峰の一角です。しかし、オンシーズンの昼時に無計画に向かうと、2時間から3時間待ちの洗礼を受けることになります。ここでは、現地調査と長年の常連取材から導き出した、タイムロスを最小限に抑える決定的な立ち回り方を解説します。
うずら家攻略の核心は、店舗前に設置される「早朝の店頭記名台」にあります。公式の開店時間は10時30分ですが、週末や繁忙期には朝7時前後(日によってはさらに早い時間帯)から記名帳が店頭に出されます。この仕組みを知る経験者は、戸隠に到着後まず中社前の記名台へ直行し、名前と人数を記入します。
記名後はその場に居座り続ける必要はありません。開店までの数時間を利用して、戸隠神社の奥社へ参拝ウォーキングに向かうか、鏡池の朝霧を鑑賞するのが最も無駄のない動線となります。開店時刻の15分前を目安に店頭へ戻れば、スムーズに一巡目や早いスロットで入店できます。
席に着いたら迷わず注文したいのが、厳選された純正胡麻油でからりと揚げられた天ぷらと、冷水で徹底的に締められた「大ざるそば」です。薬味の本わさびを自らおろし、甘皮まで挽き込んだ喉越しの良い麺を手繰る瞬間は、長旅の疲れを一気に吹き飛ばす極上の食体験をもたらしてくれます。