4段落構成を適用した具体的な文面構成のイメージを掴むため、中学生向けのモデルケースを紹介します。
【作文タイトル案】教科書の無償給与が教えてくれた「見えない応援」
(第1段落・きっかけ)
四月の始業式、真新しい教科書が教室で配られたときのことだ。表紙を開くと、最後のページに「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、税金によって無償で支給されています」という小さな文字が印刷されていた。小学校から数えて何十冊も手にしてきた教科書だが、私はその文字の意味を深く考えたことがなかった。
(第2段落・調査と事実)
気になって調べてみると、国が全国の小中学生に配る教科書のために使っている公費は、年間で四百億円以上にのぼるという。教科書だけでなく、私たちが何気なく歩いている通学路のガードレールも、毎日当たり前のように点灯する街灯も、すべて地域の人々が納めた税金で整備されている。私の一日は、無数の税金の恩恵の上で成り立っていた。
(第3段落・視点の変化)
私はこれまで、自分を「まだ税金を払っていない無力な子ども」だと思っていた。しかし事実は違った。顔も知らない社会の大人たちが汗を流して働いて納めたお金が、巡り巡って私の机の上に教科書として届いていたのだ。それは単なる制度ではなく、社会全体から私たち子どもへの「しっかり学んで未来を切り拓いてほしい」という温かい応援メッセージのように思えた。
(第4段落・結びと決意)
この応援を受け取った私には、責任がある。配られた教科書を大切に使い、日々の学びを積み重ねること。そして大人になったとき、今度は私が納税者となって次の世代の子どもたちへ学びのバトンを手渡すことだ。私は今日も教科書を開き、社会からの期待を胸に未来への一歩を踏み出す。