ソウル旅行の最終日、重いスーツケースを引きずりながら観光地を回るストレスから完全に解放される唯一の方法が、ソウル駅地下2階に位置する「都心空港ターミナル」の活用です。ここで航空券の発券と受託手荷物の預け入れ、さらには法務部の出国審査まで完了させれば、仁川空港到着後は一般の保安検査の長蛇の列に並ぶことなく、専用の「乗務員・事前出国審査完了者レーン」からスムーズに出国エリアへ進むことができます。
この特権サービスを利用するための利用条件は明快ですが、厳格なルールが定められています。まず大前提となるのが、ソウル駅から仁川空港へノンストップで走る「AREX直通列車」の当日の乗車券を購入していることです。一般列車の利用者はこのターミナルに入場することすらできません。
また、対象となる航空会社にも規定があります。大韓航空やアシアナ航空といった韓国のフルサービスキャリアに加え、チェジュ航空、ティーウェイ航空、ジンエアー、イースター航空などの主要LCCが対象となっています。一部の共同運航便(コードシェア便)やチャーター便では、運航会社と発券元の組み合わせによって受付不可となるケースがあるため、予約確認書(Eチケット)の運航航空会社表記を確認しておくことが不可欠です。
具体的な事前搭乗手続きのやり方とタイムリミットは以下の通りです。
手続きの流れは明快です。地下2階の自動券売機またはオンラインでAREX直通列車のチケットを発券後、都心空港ターミナルのゲートを通過します。各航空会社のカウンターでチェックインと荷物預けを行い、預けたスーツケースに危険物が入っていないか確認するためのスキャン待機(約10分〜15分)を経た後、すぐ隣にある出入国管理事務所のブースで出国審査を受けます。パスポートに出国確認の処理がなされれば手続きは完了。この時点で荷物は仁川空港の航空機へと自動輸送されるため、フライト直前まで身軽にソウル市内を散策できます。
ただし、現場で最も多くの旅行者が涙を呑んでいるのが締め切り時間です。仁川空港第1ターミナル発の便は出発時刻の3時間前まで、第2ターミナル発の便は3時間20分前までにすべての搭乗手続きを完了していなければなりません。手続き自体の待ち列が発生することを見越し、フライト時刻の3時間半〜4時間前にはソウル駅の現場に到着しておく立ち回りが確実です。