芸能界における覚醒剤事件のなかでも、日本中を最も大きく揺るがしたのが2009年8月に発生した酒井法子・高相祐一元夫妻の覚醒剤事件です。「のりピー」の愛称でトップアイドル・清純派女優として絶大な人気を誇っていた酒井法子元被告の逮捕劇は、アジア全域のメディアをも巻き込む大騒動となりました。
事件の発端は、東京都渋谷区の路上で夫(当時)の高相祐一氏が職務質問を受け、覚醒剤所持の現行犯で逮捕されたことでした。現場に駆けつけた彼女は警察官の同行要請を頑なに拒み、その場から立ち去った後に長男を連れて失踪。警視庁が逮捕状を取り、全国指名手配に踏み切るという前代未聞の逃走劇へと発展しました。失踪から約6日後に出頭した彼女の自宅からは、微量の覚醒剤と吸引器具が押収され、国民的スターの裏の顔が白日の下に晒されたのです。
過去を振り返ると、芸能人覚醒剤逮捕者一覧のなかには、夫婦間や交際相手同士で薬物を共有していた事例が散見されます。1970年代から1980年代にかけて世間を騒がせた大物タレントの薬物スキャンダルや、クラブカルチャーの広がりとともに摘発されたミュージシャン夫婦の事例など、パートナーからの影響で薬物地獄へ引きずり込まれるケースは後を絶ちません。