かつてハッピーセットといえば、未就学児や小学生がメインターゲットだった。しかし、ここ数年でその常識は鮮やかに覆された。
2026年の今日、新作コラボが解禁される金曜日の朝、店舗に駆けつけるのは子供だけではない。スーツ姿の会社員からZ世代の若者、熱心なコレクターまで、幅広い層が買い求める。限定フィギュアや限定トレーディングカードの封入が発表された週には、都市部の店舗で午前中に完売札が出ることも珍しくない。
背景にあるのは「所有欲」と「SNSでの共感体験」の連動だ。未開封の袋をスマホで撮影し、開ける瞬間の緊張感を動画でシェアする文化が完全に定着した。パッケージのわずかな膨らみや触感で中身を識別しようとする動画が数百万回再生される現象は、現在の消費スタイルを象徴している。