ネット上のコミュニティやSNS、YouTubeなどの実食ドキュメンタリーを調査すると、キング牛丼の評判とネットの反応には極めて明快な二面性が現れています。
肯定的な意見としては、「1,500円前後で腹が千切れるほど肉を食える奇跡のメニュー」「学生時代、給料日や部活帰りの最高のご褒美だった」「大食いYouTuberの動画を見て憧れ、友人と挑戦した思い出の味」といった、コストパフォーマンスと達成感を称賛する声が根強く存在します。ワンオペ問題が取り沙汰された時期には裏メニューの存続自体が危ぶまれましたが、現在でも店舗側の厚意とファンの熱量によって維持されている文化遺産のような側面を持っています。
一方で、安易な気持ちで挑戦した一般ユーザーからは、悲痛な叫びも少なくありません。
「最初の5口目までは天国。並盛では絶対に味わえない肉の山に狂喜乱舞した。だが、全体の3分の1を過ぎたあたりから牛肉の脂身が舌にまとわりつき、箸が完全に止まった」(20代男性・会社員の手記より) 「米は何合あるのか事前に調べず、メガ盛りの延長線上で頼んだら巨大なすり鉢が出てきて絶望した。後半は冷え固まった脂と塩分で胃が受け付けなくなり、完食まで1時間を要した」(30代男性・SNS投稿より)
このように、キング牛丼の現場検証で見えてくるのは、「序盤の圧倒的多幸感」と「中盤以降の脂と塩分による急激な失速」という過酷な現実です。決して「お腹が空いているから」という軽い動機だけで手を出してよいメニューではないことが、チャレンジャーたちの実体験から痛切に伝わってきます。