街で見かけるモペットの多くは、見た目こそ太めのタイヤを履いた自転車そのものだ。しかし、ペダルを漕がずにモーターの駆動力のみで進むいわゆる「フル電動自転車」は、現行の道路交通法において「原動機付自転車」として厳格に区分されている。
ペダルを漕ぐ力を補助するだけの電動アシスト自転車とは、根本的に構造が異なる。スロットルを回せば時速30キロ近くまで一気に加速するパワーを持つ以上、法的には50ccクラスのスクーターと完全に同列だ。いくらペダルが回っていようと、電源をオフにして人力だけで漕いでいようと、その車両自体の区分が変わるわけではない。公道を走る瞬間に、ヘルメットの装着を含む二輪車の全義務が課される。