騒動が拡大の一途をたどる中、原田市議(当時)は2019年8月29日、Facebook上に謝罪動画を投稿。「軽率な行動で多くの方にご迷惑をおかけした」「SNSはいったん閉じる」と語り、深々と頭を下げました。さらに記者会見の場では「早く犯人が捕まってほしいという一心だった」「今回の苦い体験を市民に伝える責任がある」などと弁明しましたが、世論の反発は収まりませんでした。
豊田市役所には連日抗議の電話が殺到し、市議会全体を巻き込む大スキャンダルへと発展。事態の重大さに抗しきれず、原田市議は動画公開の翌日である2019年8月30日に議員辞職願を提出し、即日許可されました。公職者が自らの軽率なSNS操作によって職を失うSNS デマ拡散 議員 辞職の典型例として、全国に打電されることとなったのです。
被害女性が「和解拒否」を貫いた理由
民事訴訟の過程で、原田元市議側は女性に対して和解を打診していました。しかし、被害女性側はこの和解案を断固として拒否しました。女性の代理人弁護士は会見で「公職にあった立場の人間が、確たる根拠もなく一般人を犯罪者扱いした罪は極めて重い。司法の場できちんと白黒をつけ、判決という形で記録に残すことに意味がある」と述べました。
安易な金銭解決や口頭の謝罪で幕引きを図ることを許さず、司法の確定判決を勝ち取った女性の毅然とした姿勢は、泣き寝入りを強いられてきた多くのネット中傷被害者に勇気を与えることになりました。
原田隆司元市議の2026年現在の動向
現在、原田隆司元市議は政治の表舞台から完全に姿を消しています。事件後に議員辞職して以降、次期選挙への出馬や目立った政治活動を再開することもなく、公の場での露出は途絶えています。一瞬の功名心や義憤に駆られた軽率なワンクリックが、積み上げてきた政治生命を不可逆的に断ち切ってしまった現実は、情報発信者にとって重すぎる教訓を示しています。