ソーシャルメディア上のトレンドも、大きな地殻変動を起こしている。2010年代後半から2020年代初頭にかけて席巻した「カラフルで可愛いインスタ映え」の時代は終焉を迎えた。現在のショート動画プラットフォームで爆発的な再生数を叩き出しているのは、圧倒的な「重量感」と「咀嚼音」、そして丼から溢れ出るタレのシズル感だ。
画面越しに伝わる圧倒的なボリュームは、視覚と聴覚をダイレクトに刺激する。視聴者は動画を見るだけで擬似的な満腹感やカタルシスを得ると同時に、「自分もあの限界に挑みたい」という強い挑戦欲求を掻き立てられる。TikTokやYouTubeのタイムラインには、限界まで食らいつき、最後には幸福そうな笑みを浮かべて完食する「腹パン達成系クリエイター」の動画が連日トレンド入りを果たしている。