教室に入って驚かされるのは、一方的な講義スタイルの少なさだ。生徒たちは自分のタブレットを手に、環境問題から地域経済の活性化策まで、自ら設定したテーマについてチームで検証を重ねている。単に知識を暗記する時代は終わった。重要なのは「いかに筋の良い問いを立てられるか」だ。
取材に応じた高校2年生の生徒は「部活の練習プランをデータに基づいて組み立てる作業と、探究授業で説得力のある仮説を立てる作業は、頭の使い方がまったく同じ」と笑顔で語る。思考の枠組みを一度身につけると、生徒たちの自律性は加速度的に高まっていくという。