熱狂が過熱するあまり、過去には重大な事故や運行ルール違反によるペナルティを科された苦難の時期もありました。激しい鉢合わせの結果、祭り運行委員会から数年間の出場停止処分を受けたり、地域独自の判断で出場辞退を余儀なくされた歴史が存在します。
太鼓台が出せない秋を迎えた地域の喪失感は計り知れないものでした。しかし、そうした逆境こそが大江の絆をより強固なものへと再構築する転機となりました。総代や保存会を中心にかき夫のモラル向上と安全運行の徹底を図り、運行マナーの改善に真摯に取り組んできました。
「魅せる太鼓台」として伝統を守りつつ、観客と参加者の安全をどのように担保するか。度重なる試練を乗り越えて運行復帰を果たした大江太鼓台の歩みは、現代の祭礼文化が抱える課題と再生のモデルケースとしても注目されています。