いま、改めて角栄の遺した言葉や評伝を読む意味とは何か。それは「責任を引き受ける覚悟」の再確認にほかならない。
「仕事の責任はすべて俺が取る。手柄は全部お前たちのものだ」と官僚に言い放ち、困難な法案を次々と成立させた実行力。自由民主党の派閥政治の頂点に君臨しながら、末端の党員や陳情者の痛みにどこまでも寄り添おうとした泥臭さ。そこには、リスクを回避し合意形成ばかりに時間を費やす現代の組織マネジメントが失ってしまった熱源がある。
清廉潔白とは程遠い。毀誉褒貶も激しい。それでもなお、人々がこの男の言葉と生涯を追い続けるのは、誰もが自らの足で決断し、前へ進むためのエネルギーを求めているからだ。昭和という激動期を疾走した怪物の記録は、不確実な未来に対峙する私たちに、リーダーシップの本質とは何かを問いかけ続けている。 (出典: 田中 角栄 本(Yahoo!ニュース))
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