韓国ノースフェイスと日本企画との決定的な違いを理解するには、両国の事業運営形態を押さえる必要があります。米国の本家ザ・ノース・フェイス(VFコーポレーション傘下)から正規ライセンスを受け、それぞれ全く別の独立した企業が独自の商品開発を行っているためです。
日本ではゴールドウインが1978年からライセンスおよび商標権を保有し、過酷な冬山登山に耐えうるGORE-TEXなどの高機能素材を用いた本格派ギアを中心に展開しています。一方で韓国市場を展開しているのは、現地のアパレル大手であるヤングワンアウトドアコーポレーションです。同社は1997年からライセンス契約を結び、日常のストリートウェアとして大衆に根付かせる独自の戦略を推進してきました。
このように、ゴールドウインとヤングワンアウトドアコーポレーションのライセンスの違いこそが、デザインや機能の思想的な差となって表れています。日本企画が「山岳環境での生命維持」を原点に据えているのに対し、ホワイトレーベルは「都会の日常風景に溶け込む快適なスタイル」を突き詰めているのです。