リング上で数々の伝説を築いたジャイアント馬場。彼の足元を象徴する代名詞となったフレーズは、実はアメリカ修行時代に端を発する小さな勘違いから生まれた。
若き日の馬場がアメリカ遠征を行った際、現地で購入した特注リングシューズのサイズ表記は「USサイズ16」。これを日本の尺貫法における「16文」と早合点したマスコミ関係者が、そのまま新聞紙面で大々的に報じたことが発端だ。
実寸の16文は約38.4センチメートル。実際の馬場の足長は約32センチメートル(靴の規格で言えばおよそ13文強)だったが、誇大表現すら飲み込んでしまう圧倒的な存在感が彼にはあった。「16文」という言葉が持つ豪快な語感は瞬く間にファンの心を掴み、巨人のトレードマークとして定着していく。