映画版でペティグリューの卑屈さと不気味さを完璧に演じ切ったのは、イギリスの名優ティモシー・スポール(Timothy Spall)です。アカデミー賞受賞作『英国王のスピーチ』などでも知られる名優であり、前歯を突き出し、背を丸めて周囲をうかがう独特の所作は、まさにネズミそのものの気味悪さをスクリーンに定着させました。
日本語吹き替え版では、実力派声優の茶風林(ちゃふうりん)氏が担当。媚びへつらうような甲高い声と、追い詰められた際に見せる狂気の混ざった震え声の見事な演じ分けにより、日本国内のファンにも強烈なトラウマと印象を植え付けました。