S字カーブを曲がる教習車。そのダッシュボードには小さなセンサーカメラが並ぶ。教官の目線だけでなく、ドライバーの視線移動やブレーキを踏み込むスピードのわずかな遅れまで、AIが即座に数値化していく仕組みだ。
「昔のような『身体で覚えろ』という感覚的な指導は姿を消しました」。教習を担当するベテランスタッフはそう語る。VRゴーグルを装着した危険予測教習では、台風直後の滑りやすい路面や夜間の突発的な飛び出しなど、沖縄ならではの交通環境を精密に再現。受講生はパニック状態に陥ることなく、安全な回避行動を身体に刻み込むことができる。合否を決める検定ではなく、リスクを徹底的に低減させる「予防教育」へのシフトが鮮明だ。