群馬パース大学を取り巻く「やばい」という言説を深掘りすると、そこにはネガティブな風評とポジティブな驚愕という、2つの全く異なるベクトルの情報が混在している実態が浮かび上がります。
第1の要因は、「パース(PAZ)」という特異な校名にあります。ポルトガル語で「平和」を意味するこの言葉を知らない層から、「新興の無名大学ではないか」「怪しい学校法人なのではないか」という根拠のない先入観を持たれやすい背景が存在します。しかし実態は、医療法人社団三思会をルーツに持つ本格派の医療福祉系高等教育機関です。
第2の要因は、在学生がSNSや知恵袋などで漏らす「カリキュラムの過酷さ」です。医療従事者を養成する専門大学である以上、解剖学や生理学などの基礎医学から臨床実習に至るまで、求められる勉強量は膨大です。「毎日の小テストと実習レポートに追われて睡眠時間が削られる」「再試や留年のプレッシャーが半端ではない」という在学生の切実な叫びが、「あの大学は課題が多くてやばい」という評判へと転化した側面が見逃せません。
そして第3の要因こそが、教育関係者を驚かせる「出口実績の突出した強さ」です。後述する国家試験合格率や大学病院への就職実績が、入試時の難易度を遥かに上回る成果を上げていることから、「地方私立なのに実績が良すぎてやばい」という文脈で語られるケースが近年急増しています。