基本となるすももジャムの作り方は、極めてシンプルだからこそ火加減とタイミングが仕上がりを左右します。
材料はすもも正味500gに対し、グラニュー糖(または上白糖)200g〜250g。すもも自体に十分なクエン酸が含まれているため、一般のジャム作りで多用されるレモン汁は基本的に不要です。
一口大にカットしたすももと砂糖をホウロウやステンレスの厚手鍋に入れ、30分から1時間ほど放置します。浸透圧によって果汁がたっぷりと滲み出てきたら中火にかけます。沸騰してくると大量のアク(灰汁)が浮き上がってくるため、丁寧にお玉ですくい取ることが透明感を保つ秘訣です。弱火に落として時折木べらで底を混ぜながら15分〜20分ほど煮詰め、全体にとろみがつき、果皮が柔らかく溶け合ったら火を止めます。
一方で、「鍋を焦がしたくない」「少量だけパパッと作りたい」という現代の単身世帯や多忙な層には、電子レンジで作るすももジャムが支持を集めています。
耐熱ガラスボウルに刻んだすもも150gと砂糖60gを合わせ、ラップをかけずに600Wのレンジで約3分加熱します。一度取り出して全体をスプーンでよく混ぜ、さらに2分〜3分追加加熱するだけです。吹きこぼれを防ぐため、ボウルは深さのある大きめの容器を使用することが鉄則です。レンジ調理は水分が効率よく蒸発し、鍋炊き以上に果実のフレッシュな赤色が損なわれません。