女子ゴルフ界の華やかな舞台裏には、プロスポーツ界でも異例の厳しさを誇るスクリーニングシステムが存在します。その最たるものが、毎年秋に実施されるJLPGA最終プロテストです。合格枠はわずか上位20位タイまで。受験者総数に対する女子プロゴルフプロテスト合格率の真相は、およそ3.3%〜3.8%という極めて狭き門となっています。
この選考を通過しなければ、JLPGA正会員としてツアーの予選会(QT)に出場することすら原則として叶いません。さらに、プロ入りを果たしたとしても、翌シーズンの出場権を保証する女子プロゴルフシード権争いの理由は熾烈を極めます。メルセデス・ランキング上位50位に与えられるレギュラーツアーのシード権を巡り、賞金総額が跳ね上がる秋季終盤戦では、1ポイントの差が生死を分ける精神戦が繰り広げられます。
プロテストの厳罰化とも言える現行制度は、会員資格のステータスを守る一方で、実力ある非会員選手たちの活動機会を制限しているとの指摘も根強く存在します。華やかな表彰式の裏には、年間1,000万円を超える遠征経費を捻出できずにツアー撤退を余儀なくされる若手選手の悲哀が日常的に横たわっています。