ネット上やビジネスパーソンの間では様々な覚醒テクニックが語られていますが、中には逆効果をもたらす危険な誤解も散見されます。現場の実態と医学的見地から真相を検証します。
「エナジードリンクを1日に何本も飲めば徹夜できる」という声はSNSでも頻繁に見られます。しかし、市販のエナジードリンクに含まれる大量の単糖類と高濃度カフェインは、一時的な興奮をもたらすものの、1〜2時間後に「シュガークラッシュ」と呼ばれる急激な倦怠感を引き起こします。結果として飲む前以上の睡魔に襲われ、依存スパイラルに陥るリスクが高まります。カフェインの1日推奨上限摂取量(成人で最大400mg、コーヒー約3〜4杯分)を超えない配慮が不可欠です。
また、「痛覚刺激(太ももをつねる、舌を噛む)」を推奨する俗説もありますが、大脳皮質は持続的な同一刺激に対してすぐに慣れ(順応)を起こします。最初は効果があっても、数分後には痛みを感じながらも意識が飛んでしまうという事態に陥るため、単発の痛みに頼るのは得策ではありません。