プロ飼育者の間でよく言われるのが「孵化が成功のゴールではなく、スタートラインだ」という言葉だ。孵化後の稚魚は非常に繊細で、孵化から初期2週間が死亡率のピークとなる。正しい稚魚の育て方を知らない限り、せっかく孵化した稚魚を大量に失う結果になりかねない。
孵化後の稚魚のエサ・タイミング
孵化直後の稚魚はヨークサックの栄養があるため24〜72時間はエサ不要。稚魚が活発に泳ぎ回り始めたら給餌開始のサインだ。稚魚用のエサとしては以下が定番だ。
- 📌 市販の稚魚専用粉末エサ(GEX「メダカ元気 育成メッシュ」など):粒が細かく口径に合う
- 📌 PSB(光合成細菌):水中に満遍なく浮遊し、稚魚が常に摂取できる
- 📌 ゾウリムシ(パラメシウム):生き餌として消化しやすく、孵化後2週間の成長を大幅に促進
- 📌 グリーンウォーター(植物プランクトン入り水):水ごとエサになる環境を構築できる
エサは「少量を1日4〜5回」が基本で、食べ残しがあれば即座にスポイトで除去する。水質悪化を防ぐ管理が稚魚の生存率を左右する最大のファクターだ。
稚魚のサイズ別・分離管理の重要性
同じ孵化容器に様々なサイズの稚魚が混在すると、大きい個体が小さい個体を食べたり、エサを独占したりする「共食い」が起きる。孵化後2週間を目安に、体長5mm以下の稚魚と5mm以上の稚魚は分けて管理することがプロ飼育者の鉄則だ。