ポップの作り方本決定版!初心者から売上を伸ばす名著とプロの技術

ポップの作り方本決定版!初心者から売上を伸ばす名著とプロの技術

ポップの作り方本決定版!初心者から売上を伸ばす名著とプロの技術の詳細解説をご紹介します。役立つ情報が満載です。

商業POPを語る上で避けて通れないのが、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)傘下のドン・キホーテが築き上げた、独自の「圧縮陳列」と「ドンキ文字」によるPOP文化です。黄色い画用紙に極太の黒と赤の角マーカーで力強く描かれたプライスカードは、消費者に強烈な「掘り出し物感」と「お祭り感」を喚起させる装置として確立されています。

ドンキ風POPの作り方と評判をリサーチすると、単なる悪目立ちではなく、徹底した計算に基づいていることが浮き彫りになります。太い平芯マーカーを紙に対して45度に固定し、隙間なく文字を詰め込むタイポグラフィは、視界に入った瞬間に脳内へ直接音声を流し込むかのような錯覚を与えます。SNSや口コミでも「あの文字を見ると反射的に安いと感じて買ってしまう」「店内を探検している気分になる」と絶大な支持を集めています。

しかし、この手法をすべての売り場に無批判に持ち込むのは極めて危険です。店舗の業態や世界観によって、機能するPOPの文脈は真逆になります。

例えば、書店POPの作り方と陳列のコツにおいて、ドンキ風の過密レイアウトをそのまま平台に置けば、静かに本を選びたい読者の集中力を削ぎ、作品の情緒的な価値を損ないかねません。書店における陳列の基本は、背表紙だけを見せる「整頓」ではなく、表紙を見せる「面陳(めんちん)」や「平積み」とPOPの有機的な連動にあります。

本の表紙デザインとPOPの色彩が喧嘩しないよう、あえてクラフト紙や単色のシンプルな用紙を用い、書店員の私小説のような手書きコメントを添える。陳列棚の「ゴールデンゾーン(床上85〜140cm前後の最も手が届きやすい領域)」に、本とPOPを絶妙な角度で寄り添わせる。こうした空間調和型の演出こそが、高単価な書籍やライフスタイル雑貨の購買を後押しします。

「熱狂と雑多感で衝動買いを誘発するディスカウント型」か、「余白と信頼感で納得買いを促すセレクトショップ・書店型」か。自店のポジショニングを見極めることなしに、POPの真価を引き出すことはできません。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。