2012年にアイドルグループ・SDN48を卒業した芹那は、間髪を入れずにバラエティ番組の寵児となりました。ニホンモニター発表のタレント番組出演本数ランキングで上位に食い込み、年間370本超のテレビ出演を記録した2012年から2013年にかけての過密スケジュールは、まさにメディアジャックそのものでした。しかし、栄光の頂点はあまりにも脆く崩れ去ることになります。
テレビから突然消えた理由の根底には、バラエティ番組側が彼女に求めた「男ウケに特化したあざといモテ女」というパブリックイメージの急速な賞味期限切れがありました。芸人たちからの口説かれエピソードを赤裸々に明かすスタイルは、男性視聴者の目を引く一方で女性層からの反感を買い、女性誌の「女が嫌いな女性タレント」アンケートで連覇を果たすなど、スポンサーが最も警戒するネガティブイメージが定着してしまったのです。
その決定打となったのが、2014年秋に写真週刊誌『フライデー』によって報じられた、関ジャニ∞(現・SUPER EIGHT)の大倉忠義との熱愛報道でした。報道そのもの以上に火に油を注いだのが、SNS上で見られた「匂わせ」行為の数々です。お揃いの高級ヘッドホンや私物スニーカー、意味深な投稿がファンの間で徹底的に検証され、苛烈な炎上騒動へと発展しました。
当時、現場のテレビ制作プロデューサーは「視聴率の費用対効果以上に、クレーム対応やスポンサー離れのデメリットが上回ってしまった」と証言しています。使い捨ての激しいひな壇タレントの構造の中で、アンチの熱量がキャスティング側のリスク許容度を超えた瞬間、彼女へのオファーは急激に絞り込まれていきました。