X(旧Twitter)やInstagramといったソーシャル・ネットワーキング・サービスが全盛を誇る現代においても、匿名掲示板の速報性は侮れない。むしろ、実名やアカウントの繋がりを意識せざるを得ないSNSでは投稿しにくい「現場の生々しい目撃情報」が、まず匿名掲示板に投下されるケースが後を絶たない。
関西地方における情報伝播には独特の瞬発力がある。誰かが投げ込んだ小さな違和感が瞬く間にスレッド内で検証され、現場付近の住人による追認投稿が重なることで、瞬時に輪郭を持ったトピックへと膨れ上がる。ソーシャル・ネットワーキング・サービスのようなアルゴリズムによる選別を受けない、純粋な集合知としての速報スピードは、災害時や突発事故の際にも時に既存メディアを凌駕する威力を発揮する。