鉄道各社は業務効率化とデジタル推進を背景に、対面窓口(JRの「みどりの窓口」など)の大規模な集約と削減を推し進めてきました。その結果、主要駅では「話せる指定席券売機」や多機能券売機へ利用者が殺到し、新生活が始まる3月下旬から4月上旬にかけて極めて深刻な待ち時間が発生しています。
SNSやネット掲示板の投稿を検証すると、「仕事帰りに更新しようとしたら券売機に30人以上並んでいて終電を逃しかけた」「子ども用の通学定期の操作が分からず、オペレーター呼び出し機能で20分以上待たされた」といった現場の悲鳴が後を絶ちません。現場取材班が都内主要ターミナル駅を観察したところ、ピーク時には券売機の列に並んでから発券完了までに平均で25分〜40分を要している実態が浮き彫りとなりました。
さらに見落としがちな落とし穴が定期券券売機営業時間の制約です。券売機自体は始発から終電付近まで稼働していても、定期券の継続購入やクレジットカード決済が可能な多機能券売機は23時前後で取り扱いを終了する駅が存在します。加えて、定期券の券面印字機構のメンテナンスや深夜の通信遮断時間帯に重なると、目の前に機械があっても更新手続きが拒否されるケースがあるため、夜間駆け込みの更新は大きなリスクを伴います。