浜田夫妻を語る上で、現在もネット上で伝説として語り継がれているのが、過去の不倫騒動への神対応です。2014年、写真週刊誌『FRIDAY』によって報じられた浜田とグラビアアイドルとの不倫交際報道に対し、小川菜摘が発表したコメントは、当時の芸能界に大きな衝撃を与えました。
「我が家は何の波風も立っていません。夫は芸人ですから、芸の肥やしにすればいい」「彼が意気消沈して帰ってきたので、思わず笑ってしまいました。初心に戻って家族のために頑張ってもらいます」
感情的な激昂や被害者意識を一切表に出さず、ユーモアを交えて夫の非を包摂したこの対応は、当時「完璧な妻の鑑」「神対応」と絶賛されました。しかし、ここに世間一般の大きな誤解が存在します。
ネット上では「夫の経済力にしがみつくための我慢」「昭和の従順な妻の演技」と解釈される向きもありますが、関係者の深層取材から浮かび上がるのは全く異なる構図です。小川は決して浜田に従属していたのではなく、家庭内の全権を掌握する「絶対的プロデューサー」として振る舞っていたのです。
浜田雅功という稀代のトップ芸人の弱点や脆さを誰よりも理解し、公の場で彼を叩き潰すのではなく、自らの手のひらの上で転がすことによって家庭の主導権を完全に掌握しました。この出来事を契機に、浜田の家庭内における小川への敬意と頭の上がらなさは決定的なものとなり、現在の自立した別宅生活を許容する土壌が完成したと言えます。