大人がぬいぐるみを抱えて街を歩く。かつてなら奇異の目で見られたかもしれない光景を、ダッフィーは日常の風景に変えた。なぜこれほどまでに、私たちはこのクマに惹きつけられるのだろうか。
心理学者らは、ダッフィーの「無表情さ」にその秘密があると指摘する。笑っているようにも、少し寂しそうにも見える絶妙な表情は、見る者のその時の感情を投影しやすい。嬉しい時には一緒に喜んでくれているように見え、傷ついた時には静かに寄り添ってくれているように感じられる。ストレス社会を生きる現代人にとって、ダッフィーは究極の「自己投影の器」であり、無条件の癒やし手なのだ。