市販の梅酒用手作りキットに必ずといっていいほど「ホワイトリカー(甲類焼酎・35度)」が同梱されているのは、単なる慣例ではなく、明確な科学的理由と法的要請が合致しているからです。
アルコール度数が20度未満のお酒を使用した場合、梅の果皮に自生している天然酵母菌が死滅せず、糖分を餌にして活動を始めます。その結果、瓶の中で炭酸ガスを伴う新たなアルコール発酵(二次発酵)が進行し、意図せずして「密造酒」が醸造されてしまいます。これが、国税庁が度数20度以上を絶対条件として課している最大の理由です。
さらに、科学的・衛生的な観点からも、アルコール度数35度のホワイトリカーには以下の決定的なメリットがあります。
梅のエキスを効率的に抽出しながら腐敗を完全に防ぐためには、35度というアルコール度数が最も理に適っているのです。