夜空を横切る流星と、博物館に展示される隕石。両者はどのような境界線で区別されているのでしょうか。流れ星と隕石の違いを分ける決定的な要素は、大気圏を通過する際の「初期サイズ」と「燃え尽きるかどうか」という点に集約されます。
一般的な流れ星は上空100キロメートル付近で発光を始め、地上数十キロメートルの高空で完全に消滅して気体となります。一方で、突入前の物質がソフトボール大から数メートル以上の大きな岩石や金属塊であった場合、大気の猛烈な断熱圧縮や熱放射を受けても表面が削ぎ落とされる(アブレーション)だけで、中心部まで燃え尽きることができません。その結果、原型をとどめたまま地上に落下した物体が「隕石」と呼ばれます。
また、一般的な流星よりも桁違いに明るく輝く現象を「火球(かきゅう)」と呼びます。火球の正体は、概ねパチンコ玉から拳ほどの大きさ(数センチメートル以上)の宇宙岩石が大気に突入した姿です。満月よりも明るく輝き、時に夜空全体を昼間のように照らし出す火球は、地上で隕石として回収される前兆となるケースも少なくありません。