名探偵コナンの犯人動機ランキングを検証すると、読者の胸を締め付ける「切なすぎる悲哀」と、思わず耳を疑う「常軌を逸したエゴイズム」という、極端な二面性が浮かび上がります。
数あるエピソードの中でも、ファンの間で伝説として語り継がれているのが、単行本7巻・アニメ第11話「ピアノソナタ『月光』殺人事件」の犯人・浅井成実(麻生成実)です。資産家たちによって麻薬取引の罪を着せられ、家族全員を焼き殺された悲劇の過去を背負い、女性医師になりすまして復讐を遂行しました。真実にたどり着いたコナンをピアノ部屋から投げ出して炎の中に残り、「ありがとうな、小さな名探偵」と音符の暗号を遺して自ら命を絶った結末は、コナンにとって生涯消えないトラウマとなっています。
一方で、読者や視聴者から「歴代屈指のクズ犯人」と糾弾される者も少なくありません。アニメ135話「消えた凶器捜索事件」では、「投げつけられたハンガーが鼻に当たったから」という些細な口論を発端に美容師仲間を絞殺した事件が発生。さらに「歩美ちゃんの髪型が元カノに似ていて気に入らない」「自分のプライドのために恩師の将棋の駒を奪い命を奪った」など、自己中心的な怒りや歪んだプライドから凶行に及んだケースも散見されます。