なぜここまで具体的な噂として定着してしまったのか。流通現場の動向やメーカーの戦略を紐解くと、主に3つの明確な要因が浮かび上がってきます。
1. 「ミルクティー 微糖」など派生商品の出荷終了
最大の引き金となったのは、2023年2月に実施された「午後の紅茶 ミルクティー 微糖」の出荷終了です。長年親しまれていた定番派生商品が販売終了となった際、スーパーやドラッグストアのポップに「販売終了」「取り扱い終了」と掲示されたことで、通常の「午後の紅茶 ミルクティー」までもが販売中止になると誤認する消費者が続出しました。
2. 茶葉・資材の原材料高騰に伴うSKU統廃合
世界的なインフレやスリランカ産茶葉の仕入れ価格上昇、さらにペットボトル容器や物流コストの原材料高騰を受け、飲料各社は採算性の見直しを迫られました。キリンビバレッジも例外ではなく、利益率の高い基幹商品へリソースを集中させるため、季節限定品や売れ行きの鈍いサイズ(特定缶容器やニッチな容量帯)の生産終了を進めました。このラインナップ絞り込みが「買えなくなった」という印象を強めました。
3. パッケージ変更と大型リニューアルに伴う「店頭の空白期間」
午後の紅茶は数年ごとに「パッケージ変更」や茶葉抽出製法の見直しを伴うリニューアルを実施しています。リニューアル直前には旧商品の出荷調整が行われ、新商品が配荷されるまでの数日から数週間にわたり、一時的に店舗の棚が空になる現象(一時的欠品)が発生します。この切り替え時期を目撃したユーザーがSNSへ投稿したことで、噂に拍車がかかりました。