創業家主導の同族経営からスタートした目黒雅叙園は、激動の資本再編を経て、現在は明確な「不動産所有とホテル・ブライダル運営の分離(オパコ/プロパコ分離)」モデルへと移行しています。
施設の運営実務を担う株式会社目黒雅叙園は、総合ブライダル大手のワタベウェディング株式会社の100%子会社として婚礼、宴会、宿泊、レストラン業務を統括しています。ワタベウェディング自身もグローバル投資ファンドKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)の傘下で事業構造改革を推進しており、株式会社目黒雅叙園はその中核高収益拠点として位置づけられています。
一方、敷地および建物(目黒雅叙園本館・複合オフィスビル「アルコタワー」など)の不動産信託受益権は、国内外の大手不動産投資ファンドが保有しています。施設運営会社が自社で不動産リスクを抱え込まず、オペレーションに特化して収益を上げる形態を取ることで、財務の健全性と高度なホスピタリティサービスの双方が維持されています。
2017年4月には、創業90周年を前に施設名称を従来の「目黒雅叙園」から「ホテル雅叙園東京」へと改称。客室を全室80平米以上のスイートルーム(全60室)に全面改装し、世界的な独立系ラグジュアリーホテル連合「スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド(SLH)」へ加盟しました。単なる結婚式場から、日本美を五感で体感できる最高峰の「ミュージアムホテル」への脱皮を果たしています。