高嶋政伸の軌跡を語る上で避けて通れないのが、2011年から2012年にかけて繰り広げられた泥沼の離婚裁判です。モデル出身の美元との結婚生活はわずか3年足らずで破綻。協議離婚が不成立に終わり、法廷の場へと持ち込まれました。
当時の裁判傍聴席や記者会見で飛び交ったのは、プライベートな生活費の金額、日常の録音データ、夫婦間の生々しい罵倒の応酬といった、従来の「高島ファミリー」の清潔なブランドイメージを根底から覆す内容でした。法廷で高嶋政伸が絞り出した「彼女と一緒にいると、精神に異常をきたしてしまう」「一生やり直すことはできない」という生々しい言葉は、連日メディアのトップニュースとして消費されました。
芸能記者として当時の現場を取材していた者にとって印象的だったのは、憔悴しきった表情の中に見えた「二度と欺瞞の生活には戻らない」という頑なな決意でした。結果として東京家裁は離婚を認める判決を下し、控訴もなく離婚が成立。私生活のすべてを白日の下に晒された代償は甚大でしたが、この徹底的な脱皮があったからこそ、守るべき虚飾を捨て去った「本物の役者」としての覚醒が始まったと言えます。