この異様なスタンドを生み出した本体、メローネ(ジョジョ メローネ スタンド)というキャラクターの造形も見逃せません。パッショーネの「暗殺者チーム」に所属する彼は、リーダーのリゾット・ネエロや兄貴分のプロシュートとは全く異なる、理知的かつ倒錯した狂気を漂わせています。
メローネを象徴する口癖が、イタリア語で「非常に」「大いに」を意味する「ディ・モールト(メローネ ディモールト 意味)」です。文法的には単に「Molto(モルト)」と言うのが標準的ですが、メローネは強調のニュアンスを込めて「ディ・モールト よしッ!」「ディ・モールト ベネ(非常によろしい)」と連発します。この独特の言い回しはファンの間でカルト的な人気を博しました。
しかしその内実は、自身の手を汚さずに遠隔から他者を操り、他者の苦痛や肉体反応をデータとして観察する冷酷なサディズムに満ちています。女性の太ももを品定めするように触れ、健康状態や星座を値踏みする姿は、女性を人間としてではなく単なる「培養プラント」としてしか見ていない証拠です。情熱と覚悟を行動規範とする暗殺者チームの中で、メローネが見せる機械的でエロティックな異常性は異彩を放っていました。