水戸藩主・徳川光圀の忠実な側近として、格さんのイメージを決定づけたのが初代・横内正だ。1969年の放送開始時、劇団俳優座出身の硬派な佇まいと確かな発声で、実直な侍の姿を創り上げた。印籠を静かに掲げる際の凛とした所作は、まさに日本のテレビドラマ業界における一つの様式美となった。
そのバトンを受け継いだのが2代目・大和田伸也だ。大和田が演じた格さんは、持ち前の甘いマスクと低音ボイスに加え、若々しい情熱を前面に押し出した。印籠シーンのダイナミズムを確立し、茶の間の人気を不動のものにした立役者と言える。