ネット上の情報で最も注意すべき誤解は、「スマホ認知症=アルツハイマー病の前兆」と短絡的に結びつける言説です。
高齢者の認知症は脳細胞の不可逆的な変性・死滅によって引き起こされますが、スマホ依存による記憶力低下は一時的なワーキングメモリのオーバーフローに過ぎません。情報が入る「引き出し」がいっぱいになり、整理と取り出しが間に合っていない状態です。
つまり、適切な休息と情報入力の遮断を行えば、神経可塑性によって脳のネットワークは本来の明晰さを取り戻します。「もう元に戻らないのではないか」と過度に悲観する必要はありません。