離婚後、由美子氏と子どもたちの関係は、一見すると母親を支える形で続いていました。特に杏さんは、兄の大学進学資金と母の借金を背負うために高校(堀越高等学校)を中退し、モデルとしてがむしゃらに働き始めます。のちにNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』で主演を務めるなど国民的女優へと駆け上がり、数年がかりで母親の巨額の借金を全額完済しました。
節税と母の生活支援のため、杏さんは由美子氏を代表取締役とする個人事務所「T社」を設立。所属事務所トップコートからのギャラがT社を経由して支払われ、由美子氏には毎年数千万円単位の高額な役員報酬が支払われていました。
しかし、借金完済後も由美子氏は女性霊能者に心酔し、巨額の資金を霊能者関連のコンサルティング料名目で流出させていたことが発覚。これに危機感を抱いた杏さんは、2014年にT社を離れてトップコートと直接契約を結ぶ旨を通知しました。これに激怒した由美子氏は、2017年に実の娘である杏さんを相手取り、約12億円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したのです。
2020年にこの訴訟が公に報じられた際、世間に大きな衝撃を与えました。裁判資料には、実母側から娘のプライベートを暴露するような過激な主張も含まれており、最終的に訴訟上の和解が成立したものの、母娘の精神的な絆は完全に断絶。現在に至るまで事実上の完全絶縁状態が続いています。