NHKラジオの信頼性を象徴する看板番組といえば、早朝の「マイあさ」と夜の「NHKジャーナル」だ。いずれの現場でも、女性アナウンサーの卓越した手腕が番組の骨格を作っている。
早朝4時台から始まる「マイあさ」では、眠気の残る耳にすんなりと入る明るく爽やかな声が求められる。天気予報や交通情報、最新のラジオニュースを立て続けに伝えていくテンポの良さは、まさに職人技だ。一分一秒を争う生放送の現場で、原稿の急な変更にも動じず、正確なアクセントで言葉を届ける姿には息をのむ。
一方、一日の締めくくりとなる「NHKジャーナル」では、トーンが一変する。社会問題の深層に切り込む特集コーナーにおいて、女性アナウンサーは取材対象者の声にじっくりと耳を傾け、複雑なニュースをわかりやすく噛み砕く役割を果たす。静けさが漂う夜の空気に馴染む、深みのある声調が聴き手の思考を促すのだ。