手書きの美しさを追求する上で、欠かせないのが「つくり」とのバランス感だ。美文字に仕上げる第一の法則は、上部の点を「つくり」の最上部よりもやや低めの位置に配置することにある。点が近すぎると詰まった印象になり、離れすぎると文字が分裂して見えてしまう。
第二の法則は、途中の屈曲部を「つくり」の下端に引っ掛けるイメージで受ける点にある。そして第三の法則が、最後に水平方向へと伸びる波法のラインだ。右下へ滑らかに降りた後、一気に横へ流してしっかり止める。特に楷書においては、この3ステップのメリハリが骨格の引き締まった安定感を生み出す。