総務省の通信利用動向調査を見ても、固定電話(加入電話・ひかり電話)の契約数は年々減少傾向にあります。日々の連絡はLINEやスマートフォンの通話アプリで完結し、固定電話にかかってくるのは迷惑電話やセールスばかりという家庭も少なくありません。「持っている意味がない」と感じて手放す人が増えるのは自然な流れです。
ところが、実際に解約した後に「固定電話解約を後悔した」と振り返る人が目立ち始めています。その背景にあるのは、日常生活のあらゆるサービスや契約が固定電話番号と紐づいていた事実を、失って初めて実感するケースが多い点です。学校や地域コミュニティの緊急連絡網、各種金融機関の登録情報、さらには自宅のWi-Fi環境まで、固定電話は家庭の通信基盤の「見えない土台」として機能していたのです。