SNSやファンのコミュニティにおいて、科学技術館サイエンスホールは「距離感がバグる神会場」と称賛されることが珍しくありません。特に声優イベントやラジオ番組の公開録音で高い評価を集めている要因は、視界の良さだけにとどまらず、トークイベントに最適化された残響特性と音響環境にあります。
学術講演やシンポジウムを主目的として設計された背景を持つため、空間内の残響時間は比較的短く抑えられています。この吸音設計が、音楽ライブ会場のような音の乱反射を防ぎ、演者のブレスやささやき声、アドリブの細かな息遣いまでクリアに届ける明瞭度の高さを生み出しています。
一方で、重低音を響かせる本格的な音楽ライブでは「低音の音圧がややタイトに聴こえる」という指摘もありますが、こと「演者の声と表情を堪能する」という用途においては、国内でもトップクラスの没入感を提供する会場と言えます。