庭や畑のスペースがなくても、適切な資材選びさえ間違えなければ、ベランダのプランター栽培で1株あたり1kg以上のイモを収穫することは十分に可能です。じゃがいもは地下に伸びる「ストロン(地下茎)」の先端が肥大して形成されるため、容器の「深さ」が生育を左右します。
プランターを選ぶ際は、容量15〜25リットル以上・深さ30cm以上の大型深型タイプ、あるいは通気性と排水性に優れた不織布製の栽培バッグ(ルートポーチ等)を用意します。浅いプランターを使用すると、土寄せスペースが確保できず、日光を浴びたイモが緑化して有毒物質ソラニンを生成する原因になります。
土作りのベースには、市販の「野菜用培養土」を使用するのが最も安全です。元肥として緩効性化成肥料(N-P-K=8-8-8等)が含まれている培養土を選べば、初期段階での失敗をほぼゼロに抑えられます。水やり頻度の目安は「土の表面が白く乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与える」が基本線です。過湿に極端に弱いため、常に土が湿っている状態は避け、メリハリのある乾湿サイクルを保ちます。