鶏レバーは、現代人に不足しがちな栄養素が凝縮されたスーパーフードである一方、過剰摂取に対する留意も必要です。
文部科学省の日本食品標準成分データによると、鶏レバー(生)100gあたりの鉄分含有量は9.0mgと、豚レバーに匹敵し、牛レバー(4.0mg)の2倍以上を誇ります。さらに吸収率の高い「ヘム鉄」であるため、貧血予防や慢性疲労の回復に極めて高い効果を発揮します。カロリーは100gあたり約111kcalと極めて低脂質・高タンパクです。
ただし、ペースト加工時はバターを多く使用するため、完成品100gあたりの熱量は約300〜350kcalまで跳ね上がります。さらに注意すべきはビタミンA(レチノール)の含有量です。鶏レバー100g中に含まれるビタミンAは成人の1日あたりの耐容上限量を大きく上回るため、特に妊娠初期の女性や日常的にサプリメントを摂取している方は、一度に大量摂取(1回あたり30g程度に留める)することを避ける必要があります。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
【積極的に取り入れるべき人】
・立ちくらみや慢性的な鉄分不足・貧血気味に悩んでいる方
・ワイン(特にフルボディの赤や重めの白)に合う本格的な自家製保存食を常備したい方
・少量の食事で効率的に良質な動物性タンパク質とビタミンB群を補給したい方
【摂取量に慎重になるべき人】
・妊娠中または妊娠の可能性がある方(ビタミンA過剰摂取リスクの回避)
・脂質制限・カロリー制限を厳格に行っているダイエット中の方
・高尿酸血症(痛風)の診断を受けており、プリン体の摂取制限を指示されている方