機械式駐車場の制限表示を見て「車検証の全幅が1840mmだから、制限1850mmのパレットに入る」と判断するのは非常に危険です。機械式駐車場のサイズ判定には、カタログや車検証には明記されていない物理的な制約がいくつも存在します。
最大の盲点がタイヤ外幅とパレットの内寸の関係です。パレットの両端には脱輪を防ぐための立ち上がり(サイドガイド)が設けられており、有効幅は制限数値よりも狭く作られています。車検証に記載されている車幅はボディの一番広い部分(フェンダーなど)の数値ですが、実際の入庫可否は「左右のタイヤがパレットの溝に収まるか」で決まります。特に幅広タイヤや大径ホイールを装着した車、トレッドが広いワイドトレッド車は、ボディ幅が1850mm以下でもホイールを激しく擦る事故が頻発しています。
また、ドアミラーの車幅オーバーも見逃せません。道路運送車両法において車検証の全幅にドアミラーは含まれませんが、機械式駐車場の支柱やセンサーは突出したミラーにも反応します。ミラーを畳んだ状態でもパレット幅ギリギリの場合、入出庫時に運転席の窓から身を乗り出して確認できず、パレット壁面にボディを接触させるリスクが跳ね上がります。