陸王の維持・再生(レストア)は、旧車整備の中でも屈指の難易度を誇ります。ネジ類が現代のミリ規格ではなく当時の米国規格(インチネジ)である点に加え、純正部品の入手が極めて困難なためです。現存する車両を維持する職人たちは、同年代の米ハーレー製パーツ(サイドバルブWL用など)を流用・加工したり、図面から金属パーツをワンオフで削り出したりしながら、奇跡的な動態保存を続けています。
実車の圧倒的な迫力を間近で体感したい場合、以下の博物館や施設で見学が可能です。
- ホンダコレクションホール(栃木県・モビリティリゾートもてぎ内):日本の二輪史を語る黎明期のライバル車両として美しくレストアされた陸王を展示。
- 日本自動車博物館(石川県小松市):日本最大級の展示規模を誇り、側車付きを含む貴重な陸王コレクションを常設。
- 岩下コレクション(大分県由布市):世界に1台の激レアバイクとともに、昭和の歴史を刻む貴重な陸王の実車を間近で鑑賞可能。